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2012年の幕開けはこのライブから

2012年2月16日(水)

六本木 STB 139

昨年11月病床にあった沢田に市川秀男から「一緒にやろう」と誘いがかかった。バイパス手術をする前だというのに。

市川さんから「2月なら大丈夫だよ」と言われ、沢チンは引き受けてしまいました。

幸い手術も成功、暮から新年はゆっくり休養しています。

今日、このフライヤーが沢田家から届きました。

皆で全快祝いに行こう!!

早く予約しないとSold Outになってしまいます!

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バイパス手術をうけて初めてのライブ出演。回りは気が気でない。一昨年だったか、JZ Bratでバタンって倒れてしまったのを思い出す。「大丈夫だ」と言っていたのだが、その直後に、家の近くで転んで顔も頭も傷だらけになった。2010年11月だった。

その年の12月にサリナ・ジョーンズが来日した。「どうする?行くなら切符とっておくけど」って聞いたら、入院中の駒沢の病院からタクシー・車椅子で日本橋三井ホールまでやってきた。頭に包帯ぐるぐる巻いて正ちゃん帽をかぶっているのだから、サリナもびっくりしていた。

人生、2度目の大手術を2011年11月末に受けた。最初は30年以上前のこと、このときは脳の手術だった。10年後くらいに後遺症が出て手がしびれてピアノが弾けないと言う。いろんなことがある度、回りの人たちに心配をかけてきた。

今度は心臓だ。冠状動脈が狭窄、放っておけば心筋梗塞になってしまう。バイパス手術を受けることになった。国立東京医療センターの先生が人工透析でカチカチになった冠状動脈に2本のバイパスを入れてくれた。今夜のライブは術後2ヵ月半のこと、舞台で歩くと危なっかしくて眼を瞑ってしまうよ。でも、声はちゃんと出ていた。

もうすぐ82歳の松尾先生までヒヤヒヤして見ていたのだから。とにかく、このジャズ・ボーカルの大家は満身創痍なのだ。満身創痍というと、ドリー・ベーカーを思い出す。ドリーも満身創痍だった。ライブ中に倒れて救急車で運ばれ、ペースメーカーを埋め込まれてしまった。それ以前には大腿骨を金属の骨に入れ替えたこともある。ドリーばあちゃんは長生きしている。この間、2月7日には90歳になった。

沢チン、大丈夫だ。ただ、転ばないように歩いておくれ。頼むよ。(2012/2/16)

■    

当日のライブの音源が沢田家から送られてきました。ライブの日、私のテーブルの隣には××の医療センターの先生方でしょう。でっかい声で喋っているから何処の誰かがすぐ分かってしまいます。

私の後輩だったら「ああいうのは慎みなさい」と教えてやるところですが、知らない人たちなので、黙って聞き流していました。おまけにジャズには詳しいんだそうです。「おいおい、誰の前でぺらぺら喋っているんだ」ですよ。

そんなことはよろし、当日の1曲をアップしておきます。お聴きください。(2012/4/30)

Georgia On My Mind 2012/2/16