沢田靖司ライブ 銀座 せきてい 2009/5/16(土) |
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特等席で聴いてきました。中牟礼さんのギターは昔々からいい音色だったのですが、何とも心の琴線に触れるいい音なのです。それにフレーズが何とも洒落ているのです。ですから、師匠はムレさんと一緒にやりたがります。 いつもはリクエストなどせずに大人しくしていることが多いのですが、何を血迷ったのか、今夜は昔にもどった気分でリクエストをしてしまいました。多分、皆さんが普段のライブでは聴いていない歌です。 ひとつは”A Beautiful Friendship”です。King Coleが唄いました。1956年、Donald KahnとStanley Styneによる珍しい旋律の歌です。この歌を師匠が1993年の音楽生活35周年リサイタルでフルバンドをバックにハモンドオルガンの間奏を弾きながら唄いました。背筋が寒くなるような歌唱とアレンジです。このときのギターは今夜の中牟礼さんです。 このリサイタルの後に、師匠とムレさんと横山裕君のトリオのライブの日を狙って、この歌をよく聴かせてもらったものです。「この歌はオーケストラじゃねえと」と言いながら唄ってくれました。世界中でこの歌を師匠のように唄う人はいません。 この歌の入っているCDはもうありません。ですから、特別にお聞かせします。 もうひとつは”Rainy Night in Georgia”という、Brook Bentonのヒットソングです。この歌も大変に疲れる歌です。師匠の主治医である松尾先生ご夫妻が、大好きな歌です。今夜も私の隣のテーブルにいらっしゃいました。「ジョージアを唄ってもうおうか?」に先生は大喜びでした。師匠も普段は唄わない歌なのです。”Georgia On My Mind”はよく歌ってくれる歌ですが、雨のそぼ降るジョージアは、皆さん聴いたことがないのではないかと思います。 この2曲で師匠は大いにくたびれたに違いありません。ほんとうにお疲れさまでした。 私はこの2曲で今夜は満足しました。お腹がいっぱいになりました。 |