沢田靖司ジャズ・ボーカル教室

ユニークなジャズボーカル教室

沢田靖司はジャズのパフォーマーとしてだけでなく、その傍らテレビやライブシーンでお目にかかる数多くのプロジャズ歌手を育成して来ました。井の頭線東松原の自宅の地下1階にピアノはじめキーボード楽器、サックス・フルートといった管楽器、その他いろいろな楽器や音響・録音設備を設えたスタジオがあり、ジャズ・ボーカル・スクールを開設しています。

1970年に創立しましたから、45年の歴史をもっています。師匠は長く続ける意思のある弟子だけを入門させます。チョットだけ何かを習いたい人は断っています。何でもインスタントで済ませようとする人が多い時代にもかかわらず、彼を慕う弟子達が10年生になっても通ってくるのです。巣立って一人前になるのは結構なのですが、卒業して「はい、さようなら」というのは師弟関係とは申せません。かのルイ・アームストロングは自分の先生だったジョー・キング・オリバーを死ぬまで師匠として大切にしていたといいます。

このジャズ・ボーカル・スクールは
    専門科: 沢田 靖司
    基礎科: 高岡けい子
    特別科: ドリー・べーカー
という豪華な講師陣からなっていました。

また、すべての事務、雑務を掌る理事長役は沢田幾子夫人で面倒見のよいことはこの上ありません。

指導は個人教授で、レッスンのスケジュールも生徒の都合に合わせてくれるなど大変に行き届いた教室ですから、仕事に忙しい人でも安心して通えます。私などもその一人で、2ヶ月間忙しくて通えないこともありましたが、電話一本でまたレッスンしてもらえるのです。中には歌だけでなくジャズ・ピアノを習いに来る生徒さんも居ります。

ジャズをはじめて歌おうとする初心者には、まず、高岡けい子先生が手ほどきからはじめます。けい子先生はもちろん師匠の高弟です。基礎を習得しある程度唄えるようになると沢田師匠直々のレッスンが始まるわけです。高岡師匠代理は有名なドラマー故清水 閏さんの奥様ですが、その説得力のあるジャズ・ボーカルは日本の女性歌手の中でも抜きん出ている方です。たまにしかライブなどには登場しませんから、知らない方も多かろうと思いますが御大がいつもすごいと舌を巻いております。確かにあのスイング感は師匠に勝るとも劣らないすごさです。(お休み中)

新入生であっても、唄いこなせる人には直接師匠のレッスンをはじめてしまう場合もあります。

お望みであればドリーのレッスンも受けられるという大変な教室だったのです。ドリーは80歳になりましたのでアメリカに帰っています。92歳で2014年4月に亡くなりました。

有名なジャズ歌手のボーカル教室がありますが、手広くて「M学校」とも呼ばれて、文字通り学校です。それに対して、沢田のところは「寺子屋」です。好き好きだと言っておきましょう。

 
レッスン料金

レッスン料はいくらかというお尋ねがありました。こんなところに書くのは税×署やうさん臭い人が見ているかもしれません。

生徒さんの力と事情に合わせたコースが用意されています。プロ・アマは問いません。どうせ習うのなら本格的なレッスンを受けるのが利口というものです。本気の方はお電話で直接お聞きになっても失礼ではありません。

または「案内希望」のメールを下さい。⇒メールアドレス

案内をメールに添付して送ります。ただし、氏素性もいただけない方にはお送りできないこともあります。よろしくお願いします。Webmaster、爵士樂堂は沢田の旧友で色々なことを教えてもらって人並みに唄えるようになった沢田教室のOBです。

また、沢田自身のことをご存知ですか?
どこかのライブで聴いたことがあるとか、昔テレビで見たとか。

もしなければ、どういう人物か、歌は上手いのか心配ではありませんか?
一度、教室へ行って見学などさせてもらってから、入門されることをお奨めします。

不定期ではありますが、都内のライブに出演することがあります。「ライブ情報」あるいは掲示板でお知らせいたします。
 

わたしも定年で引退しましたが、大学で学生に教えていたという立場から、人間はいい教師につかなくてはなかなか本モノにならないことを知っています。ゴルフの帝王の名をほしいままにしたジャック・ニクラウスも素晴らしい先生をもっていますし、王選手も荒川 博コーチがついていたのです。一人で大選手になったスポーツマンなんて今ではどこにもいません。

もちろん、独学でもそこそこまではやれるかもしれませんが、まず足がおそいのです。さらに我流の悲しさは基礎の力が乏しいのです。学生というものはよい先生の個人的な指導をうけてはじめてぐんぐんと成長するものなのです。大きな教室で講義だけ聴いていても、そんなに賢くはなりません。本を読めば大概のことは書いてあるのです。

個人教授というのは本には書いていないことが伝えられるのです。先生は生徒に文句を言うだけでは駄目で、つねにお手本も示さなくてはなりません。なかなか辛いものですよ。40年間学生と付き合ってきて「教育とは生き物」であることを認識させられます。したがって大学ではゼミナールというものがとても大切になるのです。もちろん「ジャズも生き物」なのです。


 

Jazz Vocal Jamboree 2014以降、体調が悪いためステージには立っていません。

でも、家では元気に過ごしています。最近では浅草のさんちゃん(高橋伸寿)のお別れ会に出席し、皆さんに「元気じゃないか、Vocal Jamboreeに出てよ」と言われ、本人はその気になっているとは、幾子さんの電話での報告です。(2016/9追記)